20代の資産運用は外国株100%で良いと考える理由
日本に住んでいる若者で、これから長く日本の企業で働く人の資産運用について考えてみました。
結論しては、資産運用先は外国株100%で良いと考えています。
本記事では、この結論に至った理由を述べていこうと思います。
(運用資産と別で生活防衛資金を半年分程度は用意した方が良いと思いますし、あくまでも投資は自己責任です。)
外国株に投資するべき理由
これから多くの日本円を稼ぐ
多くの日本人は、日本の企業に勤めており、給与として日本円を支給されています。そのため、今後の人生の労働によって1億円近くを稼ぐことが期待できます。FIREを考えている場合でも数千万円程度は稼ぐはずです。
これらのお金を現在価値に割り引いても5000万円 - 8000万円程度の金額になります(金利1%程度で計算)。この金額の中で貯蓄に回せるお金を30%程度と考えると1500万円 - 2500万円程度になります。
よって、現在のポートフォリオは、1500万円 - 2500万円程度の日本円が手元にある前提で考える必要があります。
社会保険料・年金の財源は日本円である
日本企業に勤めるサラリーマンは、給与から天引きで厚生年金、社会保険料を支払っています。 社会保険や年金は税金も財源としている。また、年金はGPIFにより運用されており、投資先の半分は円建て資産となっています。
こうした我々が将来的に恩恵を受けられる社会保障も、実質的に円建て資産だと考えることができます。
資産が日本円に偏りすぎている
ここまでで説明した「これから稼ぐお金」と「社会保障によって得られるお金」は、どちらも日本円建ての資産です。これらの金額は、20代の平均的な若者が運用している資産と比べると遥に大きい金額になり、図らずとも日本円に偏ったポートフォリオになってしまいます。
そのため、運用資産が少なく、これから働く期間が長い人は、手元のお金は可能な限り外貨建資産に投資するべきだと考えれます。
株式100%で良い理由
運用期間が長い
歴史的に全世界株式であれば、15年以上運用していればマイナスになることはなかった。 15年以上の長期では、債券よりも株式の方が低リスクである。 これらは、敗者のゲームや株式投資の未来など、投資の名著で繰り返し述べられている話です。